創立150周年記念式典を開催しました

令和4年10月1日、蒲田にある日本工学院片柳ホールにおきまして「東京高等学校創立150周年記念式典」が行われました。兄弟校である東京実業高等学校の創立100周年記念式典との合同開催となり、厳粛ななかにも和やかな式となりましたことをご報告いたします。

記念式典校長式辞 

本日は、東京高等学校の創立150周年の、また東京実業高等学校の創立100周年の記念式典にあたり、多くのご来賓の皆様のご臨席を頂き、感謝申し上げます。上野塾ゆかりの者が一堂に会して、かくも盛大に式典を挙行できますことは、この上ない光栄であり、東京高等学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。

明治5年(1872年)8月、上野西黒門町での開塾が本校の源泉であります。明治5年と言えば、同じ8月には学制が公布され、新橋~横浜間に鉄道が開業するという時代でした。また、太陽暦の採用により、12月3日が突如として明治6年1月1日となった年でもあります。その後、上野塾は数度の移転をし、教育勅語が発布された明治23年(1890年)神田猿楽町に東京数学院を開校します。明治27年(1894年)には第1回の卒業式が挙行され、3名が卒業。また同年には、仙台に東京数学院宮城分院が設立され、門弟・五十嵐豊吉先生により改組発展、現在の学校法人南光学園・東北高等学校へと継承されています。明治32年(1899年)には東京中学校と改称、創立40周年に当たる1912年は明治から大正へと時代が変わりました。創立50周年にはその記念事業として東京実業学校を設置し、今日の東京実業高等学校へと発展しました。さらに、昭和9年(1934年)に現在の大田区鵜の木(当時は大森区調布嶺町)に移転をし、現在に至るわけですが、学校制度は第二次大戦を境に大きく変化しました。戦後は、昭和23年(1948年)に東京中学校に加え、新制の高等学校を併設し、その歩みを継続。昭和27年(1952年)には創立80周年のを迎え、式典・祝賀会を実施。昭和45年(1970年)には中学校を男女共学化(但し、昭和48年(1973年)に募集停止)し、翌昭和46年(1971年)には高等学校も男女共学化し、創立百年祭を挙行。以降、ほぼ10年毎に周年行事を実施しつつ、今日に至って150周年を迎えることとなりました。

この間、130回の卒業式が挙行されて、卒業生の総数は31,963人を数えます。本日ここに集う生徒諸君には、この節目の日に、本校の長い歴史と伝統を築いてきた3万余の先輩方の努力が、有形無形の財産として本校を支えているという事実に思いをはせ、また新たな歴史を自ら作ろうとの気概を持って欲しいと思います。

21世紀になり、すでに20年以上が経過しましたが、世界には新たな課題が次々と発生しています。世界のどこかで平和が乱されれば、離れていても無関係ではいられない、という当たり前のことを再認識しなければいけない時代です。明治草創期に新しい日本を担う若者を育てることを目標にスタートした上野塾は、 多様化する世界の中で、課題を解決できる人間に育てることを、これからも継続していかなければなりません。

また、インターネットの進化に象徴される科学技術の進展は急速であり、このsociety(ソサエティ)4.0=「情報社会」から、次のまだ見ぬsociety(ソサエティ)5.0へ、というように、社会そのものの在りようが、大きく、ドラスティクに変わろうとしています。当然、社会が変化すれば学校の在りようもそれに合わせて変わらざるを得ません。教職員及び生徒一同も、このことを深く認識し、更なる本校の発展に尽力していくことを、肝に銘じたいと思います。

最後になりますが、本日ご臨席賜りましたご来賓の皆様、また、今回の記念事業に尽力していただいた同窓会・親師会、甲子会の皆様に、改めて深く感謝の意を表するとともに、ますます進化し変貌していく本校に、今後とも変わらぬご支援・ご協力をお願いいたしまして、式辞といたします。

 

令和4年10月1日

学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

いちょう祭の中止について

本年度も、新型コロナウイルス感染対策を鑑み、本校の文化祭である「いちょう祭」を中止する運びとなりました。
「いちょう祭」を楽しみにしてくださっていた保護者の皆様、地域の皆様、中学生の皆さんには外部発表の機会がなくなり、大変申し訳ございません。学内においては、芸術鑑賞会や動画の作成などを行ってまいります。
何卒、ご理解の程宜しくお願いいたします。

始業式が行われました

令和4年9月1日、第2学期始業式が行われました。

令和4年度 2学期始業式 校長講話 

皆さん、おはようございます。

今日から新学期を迎えますが、コロナウイルスによる感染状況は、依然深刻です。
夏休み中にフェアキャストで配信しましたが、今学期、すでに延期せざるを得なくなった行事もあります。
しかしながら、今月下旬には1・2年生の芸術鑑賞、また10月1日には本校創立150周年の記念式典も予定されています。
一人一人が健康に留意して、行事に参加できるよう万全を期してください。
二学期は一番長い学期となりますが、目の前のことにベストを尽くし、この難局を乗り越えていくしかありません。
特に3年生は進路選択の大事な時期になります。学習面がおろそかにならないよう、一日一日を、大切に過ごすことを心がけてください。

話は変わりますが、今日9月1日は防災の日です。
大正12(1923)年、今から約100年前の11時58分、関東地方をマグニチュード7.9の地震が襲いました。その結果、10万を超える人たちが亡くなりました。今日は学校から家に帰るまで、それぞれの場所で地震が起きたらどうするのか、考えながら帰って下さい。
「訓練は本番のように、本番は訓練のように」といわれますが、日頃の心掛けが何より大事です。
また近年は、災害級の暑さと言われるように気温上昇による熱中症、更には大雨・豪雨による洪水被害等も頻発しています。常にアンテナを張り、関係機関から発せられる情報を把握して、「自分の命を守る行動」を取る、という事が求められています。他人事と考えず、時には最悪の事態も想定してみてください。

最後に、
皆さんが、二学期を無事迎えることができたことを、うれしく思うと同時に、皆さんにとって、充実した学期となるよう、学校としても最大限に傾注したいと思っておりますので、皆さんも存分に全力を発揮してください。

 

令和4年9月1日

学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

 

体育祭を実施しました

本日5月26日(木)河川敷グラウンドにて体育祭を実施しました。コロナ禍のため、時間を短縮し、内容も縮小いたしました。
無観客開催へのご理解とご協力、ありがとうございました。

入学式が挙行されました

令和4年4月8日、令和4年度入学式が挙行されました。

令和4年度 入学式 式辞(主旨)

本日、入学式が挙行できますことは、私ども教職員一同の、大きな喜びでございます。心から御礼申し上げます。
入学許可をいたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。保護者の皆さま、お子さまのご入学おめでとうございます。長い義務教育期間を経て さまざまな思いで本日を迎えられ、喜びも一入(ひとしお)のことと存じます。私ども一同、皆様のご協力を得ながら、一丸となって新入生全員が充実した高校生活を送り、無事に卒業の日を迎えられますよう、精一杯頑張っていく所存でございます。
本校は今年、創立150周年を迎えます。皆さんはその記念すべき年に入学した生徒という事にもなります。是非、本校の長い歴史にしっかりとした足跡を残していってください。
さて、一昨年からのコロナ感染症による未曽有の混乱は、未だ収束しておりません。様々な式典・行事が影響を受けて簡略化されているところですが、せっかくのこの機会です、一つだけ皆さんにお伝えしたいことがあります。
昨日の始業式で、2・3年生にも伝えましたが、今、世界は混迷を極めています。政治家が対立を煽り、他の政治家ではなく自分にまかせていれば大丈夫だ、と主張するという風潮があります。でも、誰か凄い人が、偉い人が世の中の全てを決めてくれればうまくいく、というのは本当なのでしょうか? 自分で考えなくていいのは楽ですが、そんな出来過ぎた旨い話はないと思います。
「みんなが自分で考え、自分で決めていく」のが、世界本来の姿です。
是非、皆さんには東京高校での学びの中で、「自分の頭で考える習慣」を身に付けていってください。
最後になりますが、高等学校は修養の場でもあります。そして、学校だけでなく、家庭と地域の三者が連携・協力することが大切です。保護者の皆様、本校の発展と充実のために温かいご支援とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
新入生諸君には、今日の喜びと感動を忘れず、心身共に健康で、自らを高め、有意義な学校生活を送ることを期待します。
以上をもちまして、入学式の式辞といたします。
ありがとうございました。

令和4年4月8日

学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

始業式が行われました

令和4年4月7日、第1学期始業式が行われました。

 

令和4年度 1学期始業式 校長講話 

皆さん、おはようございます。
3学期の修了式から、さほど時間は経過していませんが、この春休みにリフレッシュして、新しい目標は設定できたでしょうか?
前回、折々の節目は大事だと言いましたが、仏教に「*無始無終」という考え方があって、文字通り終わったと思っても、もう始まっているという、言葉で説明するのは難しいのですが、学校でいえば3学期が終わったら、それは実質的には新学期の始まりで、高校を終えたと思っても、それは新しい出発点に立つことなのだ、という感じでしょうか。
要するに切れ目などないということです。考えてみれば当然で、「新しい門出」とか「第二の人生」とか、便宜上言っているだけで、人生は切れ目のない連続なのです。
過去は変えられないし、未来は分かりません。ただ確実なのは今がある、ということです。
毎日、毎日、学校に来る、そうすると1年間皆勤できます。高校生活は3年間ありますが、これも一度に3年あるわけではなく、毎日毎日を積み重ねていって3年になるわけです。
今、世界は混迷を極めています。
昨年の始業式で、3年生(当時の2年生)には、
「誰か凄い人が世の中のことを全部決めてくれて、その通りやっている方がうまくいく、というのは多分ウソです。特定のリーダーに期待して、その人が世の中を変えてくれるというのは、(これを「カリスマモデル」といいますが)、何か違うような気がします」
という、話をしました。
今、たった一人の人間が世界の秩序を破壊できるほど、世界は狭くなっています。
我々に出来ることは限られていますが、やっていいことと悪いことを「自分の頭で」正しく考えられることが基本になるのだと思います。
特に3年生は本年度中に18歳を迎え、成人の仲間入りをします。2年生にも、次の1年を見据えてほしい。
その意味でも、人に言われたままに行動するのではなく、自分で考えて行動できる人になってもらいたいと思います。
皆さんには、常に自主的であろうと心掛け、一日一日を大切に過ごしてもらいたいと願っています。

 

*無始無終‐始まりもなければ、終わりもない、という意味。目標に向かって頑張り、目標に到達をする。その時に、そこで安心してはいけないという戒めの言葉でもある。終わったということは、また新しい出発点に立っているということ。

 

令和4年4月7日

学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

卒業式が挙行されました

令和3年度卒業式が挙行されました。

令和3年度 卒業式 式辞(主旨)

286名の卒業生の皆さん、誠におめでとうございます。
皆さんは平成31年、つまり平成最後の4月、翌5月には令和になるという年に入学しました。
以来3年間、本校で多くのことを学び、ここに高等学校の全課程を修了しました。
明治5年創立の本校は、今年150周年を迎えることになりますが、その本校の歴史に、皆さんもしっかりと刻み込まれたわけです。式中で表彰された人たちに限らず、ここに並んだ一人ひとりが、この3年間できっと立派に成長してくれたことと確信しています。
また今回の式は、明治27年に行われた第1回の卒業式から数え、第130回の記念すべき節目です。(節目の年なので記憶に残ると思います。)
さて、このところの卒業式、昨年は保護者の皆様にはご入場いただけませんでした。一昨年に至っては卒業生全員が一堂に集まることもできませんでした。振り返ってみれば、皆さんが高校1年生の冬の、3学期からはそれまでと違った日常が始まりました。はっきりいうと「普通」ではなくなったわけです。そのような状況の中で、生活のさまざまな場面で、皆さんは「可哀想」だと言われるようになりました。修学旅行に行けないので「可哀想」、文化祭などの行事が出来ないので「可哀想」……でも、誤解を恐れずに言うと、私は皆さんが「可哀想」だとは思っていません。何故かと言うと、「現在」を裏返せば、「将来」には、大きな期待をしてよいことになるからです。
感染が拡大した当初、もしかしたら世の中の「普通」が劇的に変わるのかなと、良い方向に期待する気持ちもありました。しかし今の世間の風潮は「早く普通に戻りたい」という考えの一点張りであるような気がします。それでは、いわゆる「*パラダイム・シフト」は起きません。
*パラダイム・シフトとは「今までの常識が大きく覆って、全く新しい常識に切り替わる」、尺度の大転換。
いずれにせよ、劇的な変動が期待できそうにないのは、実に身も蓋もない話なのですが、「パラダイム・シフト」の機巧(からくり)は、結局『世代交代』だからなのです。人間の入れ替わりを待たないと世界は変わらない、この実相を昨今痛感しています。
新しく正しい理論でも、古くて誤った理論を一瞬で駆逐することはないようです。その意味で申せば劇的な「シフト」など決して起こらない。長い時間をかけて、新しい「普通」にシフトしていく。それが結局のところは「通例」なのです。
そういう意味で皆さんには期待しています。皆さんの世代(今の20歳前後)の人たちが、人口の過半数を占める頃には、必ず「変化」が起こります。それは、まだまだ20年くらい先かもしれませんが、現在の混迷の経験を元に世の中は変わるはずです。我々の世代、いや、少なくとも私には想像できない未来でありますが、皆さんには、新しい時代を創っていく力があるのだと、私は心から信じています。

さて、その前に、卒業生の皆さん、今日の節目を確かにするために、帰宅しましたら、改めてご両親に卒業の報告をし、感謝の気持ちを伝えてください。最後になりますが、保護者の皆様には、この3年間、本校の教育活動にご協力とご理解をいただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

卒業生の皆さんの前途に、幸多かれと祈ります。
以上を持ちまして、式辞といたします。

令和4年3月5日

学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

始業式が行われました

令和4年1月8日、第3学期始業式が行なわれました。

 

令和3年度 3学期始業式 校長講話 

皆さん、あけましておめでとうございます。いよいよ新しい年がスタートしました。
「新年」は、学校においては学年を納める三学期のスタートでもあります。新たな決意とともに、学年を有終の美で飾れるように、一人ひとりが学習に、部活動に一生懸命取り組んでください。
また、今年は、東京高校にとって創立150周年の記念の年となります。私塾から始まり、旧制中学、新制高校と長い道程を歩んできました。その時々によって、在籍していた生徒のカラーも随分違ったことと思います。そして、今や皆さんこそが東京高校の顔です。学校の評判が上がるのも、下がるのも皆さんのおこない次第であって、それが結果的に皆さん自身の評判になるのだという自覚を持って、一層しっかりとした行動に心掛けてください。
最後に、今年一年も心身ともに健康な毎日を過ごせるよう努めてください。特に三年生は、これからが入試の本番です。健康に留意して、全力を尽くしてください。
そして、皆さんにとってこの一年が素晴らしい年であるように、良い年であるようにと祈念して始業式の挨拶としたいと思います。

東京高等学校長 鈴木 徹

 

終業式が行われました

令和3年12月23日、第2学期終業式が行なわれました。

 

令和3年度 2学期終業式 校長講話 

みなさんおはようございます。

この二学期は、本来であれば多くの行事が実施される予定でした。
各学年の旅行や宿泊行事、いちょう祭などです。いずれも延期になったり、従来とは違った形での開催となりました。
それでも、学校閉鎖という最悪の事態は避けることができました。授業・部活動への制約も最小限に抑えられました。それは、皆さんが「健康管理」をしっかりしてくれたお陰だと思っています。本当にありがとうございました。
ただ、まだまだ油断はできませんので、引き続き健康管理には細心の注意を払ってください。

このあと、部活動の報告が各顧問の先生からありますが、文化面でも日本国際連合協会及び外務省主催のコンクールで廣瀬日乃さん(2-4)、国税庁主催の税の作文では安納妃可さん(2-7)と長田陽依李さん(2-7)の2年生3名が表彰を受けました。詳しくは上記リンク先をご覧ください。

さて、あと10日もしないうちに、新しい年になります。
「一年の計は元旦にあり」といいます。計画は早い時期に、明確に立てることが大切であるということを示した諺です。去年の一年間を反省し、しっかりと今年一年の計画を立ててください。
三年生は本校を卒業し、新しい環境においてどう生きるのか。また一、二年生は今後の進路や自分の将来を本気で考えてください。

良い年を迎え、心身ともに不調をきたすことなく、三学期の始業式には元気に登校してください。

東京高等学校長 鈴木 徹