入学式が挙行されました

令和3年4月8日、令和3年度入学式が挙行されました。
午前と午後の二部に分けての入学式となりました。

 

令和3年度 入学式 式辞(主旨)

ここに、入学式を挙行できましたことは、私ども教職員一同の大きな喜びであります。心より、感謝申し上げます。
さて、本日只今、入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、保護者の皆さまには、お子さまのご入学、誠におめでとうございます。長い義務教育期間を過ごし、さまざまな思いを経て、本日をお迎えになったことは、喜びも一入(ひとしお)と拝察します。私ども教職員一同は、皆様のご協力を得て、新入生全員が充実した高校生活を送り、無事卒業を迎えられますように、一丸となって頑張る所存でございます。
さて、ご承知の通り、今年は午前・午後、二回に分けて入学式を挙行いたしました。これは本校の長い歴史の中でも、初めてのことです。これは昨年来の、未曽有の混乱が、未だ収束していないことの証(あかし)であります
実は、このコロナ禍においては、関係機関からの内示として、入学式時短の一案に、校長式辞はプリント配布に替えるも可とありました。しかしながら、一つだけお伝えしたいことがあり、この機会を設けさせていただきました。配布しました「新入生のしおり」の巻頭にも記しましたが、新入生諸君には「自分の頭で考えて行動する」習慣を持ってほしいというお願いです。
世界に目を向けても、政治家が対立を煽り、自分にまかせていれば大丈夫だ、と主張するような風潮があります。しかしながら、誰か「凄い人」が、世の中の全てを決めてくれればうまくいく、というのは本当なのでしょうか? 自分で考えないのは楽でしょうが、そんな安易な話はきっとないと思います。「みんなが自分で考え、自分で決めていく」それが世界の本来の姿です。皆さんは東京高校での学びを通じて、是非、「自分の頭で考える習慣」を身に付けていってください。
更にもう一言。高等学校は修養の場です。この場は、学校、家庭、地域の三者が連携・協力することで成立します。保護者の皆様には、本校の発展と充実のために温かいご支援とご協力を賜りますよう、切にお願い申し上げます。そして、新入生諸君には、本日の喜びと感動を忘れず、心身共に健康で、自らを高め、有意義な学校生活を送ることを期待します。
以上をもちまして、入学式の式辞といたします。

令和3年4月8日

学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹