クラウドファンディングご協力のお願い

日頃より、本校の教育活動に対しまして、ご理解・ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
本校は明治5(1872)年に創立され、爾来、関係各位のお力添えにより、現在まで32,000余の有為な人材を各界に輩出するなど、発展を遂げてまいりました。明治草創期に、新しい日本を担う若者を育てることを目標にスタートした本校は、現在の多様化する世界の中で、課題を解決できる人間を育てることを、継続していかなければなりません。今後とも万代不易の精神を忘れず、教職員が一致団結し、益々の発展を目指す所存です。
本校ではさらなる教育環境の充実・生徒会活動の補助・記念事業の推進などを目的とし、「東京高等学校応援募金」を設定いたしております。つきましては趣旨に賛同くださる保護者・卒業生の方々、また広く本校を応援してくださる皆様から、本校及び生徒たちの未来のために、ご支援・ご協力をいただければ幸いです。

東京高等学校 | Yellz(エールズ)

学校長 鈴木 徹

入学式が挙行されました

令和7年4月9日、令和7年度入学式が挙行されました。

令和7年度入学式式辞

本日、入学式を挙行できますことは、私ども教職員一同の、大きな喜びでございます。心から御礼申し上げます。
ただいま、入学許可をいたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。保護者の皆さま、お子さまのご入学おめでとうございます。長い義務教育期間を経て さまざまな思いで本日をお迎えになり、喜びも一入(ひとしお)のことと存じます。私ども教職員一同、皆さまのご協力を得ながら、一丸となって新入生全員が充実した高校生活を送り、無事に卒業の日を迎えられますよう、精一杯頑張っていく所存でございます。

明治5(1872)年、家塾として歩み始めた本校は、第二次世界大戦前は主に中学校(旧制)として、戦後は高等学校(新制)として歴史を刻み、今年は創立から153年目を迎えます。
「卒業式」はこの春に133回を数え、卒業生は32,916人となりました。新入生の皆さんも伝統ある本校の歴史にしっかりとした足跡を残していってくれることを願っています。

さて、我々は生活するうえで「節目」を大切にします。もちろん、人生は切れ目なく続いているわけですが、自分自身を振り返り、目標を立てるためには節目は必要なのだと思います。「新しい門出」とか「第二の人生」という言葉で、自分を励まし、新しい目標を設定する人はたくさんいるはずです。
もちろん、過去は変えられないし、未来は分かりません。ただ確実なのは今がある、ということです。今、皆さんが学校でやるべきことは、勉強はもちろんですが、仲間を作ること。クラスや部活動で、気の合った信頼できる友人を増やしてください。そして「自分のなりたいもの」になる準備を始めてください。強く望めば『夢は向こうから会いに来る』でしょうし、『チャンスは準備が整ったところに来る』のだとすれば、運も自分が引き寄せるものだといえます。そのために、「今、何ができるか」を考えてください。*ロマン・ロランも『偉大な人間は自分の出来ることをする。しかし、凡人は出来ることをせず、出来もしないことばかりを望む。』と言っています。
そういう意味で学校の役割は、人に言われるままに行動するのではなく、自分で考えて行動できる人間を育てることだと思います。

結びになりますが、高等学校は修養の場でもあります。そして、学校だけでなく、家庭と地域の三者が連携・協力することが大切です。保護者の皆さま、本校の発展と充実のために温かいご支援とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
新入生諸君には、今日の喜びと感動を忘れず、心身ともに健康で、自らを高め、有意義な学校生活を送られることを期待します。
以上をもちまして、入学式の式辞といたします。

令和7年4月9日

学校法人 上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

*ロマン・ロラン(1866-1944:フランスの小説家・評論家)
理想主義的ヒューマニズム、平和主義、反ファシズムを掲げて戦争反対を世界に叫び続け、フランスでは評価されなかったが国際的に多くの知友を持った。『人生で一番大切なことは、己の義務を果たすことである』など、多くの格言・名言を残している。

始業式が行われました

令和7年4月8日、第1学期始業式が挙行されました。

令和7年度 第1学期始業式 校長講話

皆さん、おはようございます。
3学期の修了式から、さほど時間は経過していませんが、新年度を迎え、上級学年での心構えはできたでしょうか? 明日の入学式では385名の後輩たちが本校の門をくぐることになります。

新年の挨拶で、折々の節目は大事だと言いましたが、学校では特にこの4月からのスタートが重要になります。仏教には「*無始無終」という考え方があり、文字通り始まりもなければ終わりもない、要するに人生に切れ目などないという事ですが、自分自身を振り返り、目標を立てるためには節目は大切なのだと思います。「新しい門出」とか「第二の人生」という言葉で、自分を励まし、新しい目標を設定する人はたくさんいるはずです。
もちろん、過去は変えられないし、未来は分かりません。ただ確実なのは今がある、ということです。今、学校でやるべきことは、勉強はもちろんですが、仲間を作ること。クラスや部活動で、気の合った信頼できる友人を増やしてください。そして「自分のなりたいもの」になる準備を始めてください。強く望んで、努力すれば可能性は高くなります。『諦めなければ、夢は向こうから会いに来る』、また『チャンスは準備が整ったところに来る』という格言もあります。そのためには、「今、何ができるか」が大事です。⁑ロマン・ロランも『偉大な人間は自分の出来ることをする。しかし、凡人は出来ることをせず、出来もしないことばかりを望む。』と言っています。
そういう意味で学校の役割は、人に言われるままに行動するのではなく、自分で考えて行動できる人間を育てることだと思います。その上で、皆さんには、一日一日を大切に、この一年を過ごしてもらいたいと切に願っています。

以上です

*無始無終:始まりもなければ、終わりもない、という意味。目標に向かって努力し、目標に到達をした時こそ安心してはいけない、という戒めの言葉としても解釈できる。終わったということは、また新しい出発点に立っているということで、切れ目のない人生において油断は禁物といえる。

⁑ロマン・ロラン(1866-1944:フランスの小説家・評論家)
理想主義的ヒューマニズム、平和主義、反ファシズムを掲げて戦争反対を世界に叫び続け、フランスでは評価されなかったが国際的に多くの知友を持った。『人生で一番大切なことは、己の義務を果たすことである』という名言もあるが、『ピラミッドは頂上から作られはしない』という当たり前のことも言っている。

【女子硬式テニス部】全国選抜高校テニス大会ベスト16

2025年3月20日(木)~3月26日(水)まで行われました第47回全国選抜高校テニス大会の結果です。
会場は、福岡県博多の森テニス競技場で行われ、本校は2年連続4回目の出場となりました。
昨年はベスト16、今年も3回戦進出となり、2年連続ベスト16という輝かしい結果を出しました。

大会結果

東京高校はシード校のため2回戦スタ-トとなります
女子団体戦 1回戦
愛知啓成 5-0 近大和歌山
浪速 5-0 聖霊学園
京都両洋 4-1 盛岡白百合
北星女子 1-4 神戸野田
椙山女学園 4-1 山陽学園
浜松市立 2-3 佐賀商
比治山女子 0-5 福徳学院
四日市商 4-1 柳川
鳥取東 0-5 宮崎商
高松北 4-1 県岐阜商
山村学園 4-1 山陽女学園
早稲田実業 2-3 奈良育英
法政二 5-0 日大山形
北陸学院 1-4 東洋大牛久
西京 0-5 東京学館浦安
富山第一 2-3 済美

女子団体戦 2回戦
野田学園 4-1 愛知啓成
浪速 3-2 新田
札幌光星 2-3 京都両洋
神戸野田 3-2 仙台育英
松商学園 3-2 椙山女学園
佐賀商 1-4 岡山学芸館
鳳凰 4-1 福徳学院
四日市商 2-3 東葉
沖縄尚学 4-1 宮崎商
東京 5-0 高松北
京都外大西 3-2 山村学園
奈良育英 2-3 仁愛女子
相生学院 4-1 法政二
東洋大牛久 2-3 静岡市立
白鵬女子 5-0 東京学館浦安
済美 0-5 大商学園

女子団体戦 3回戦
野田学園 3-0 浪速
京都両洋 3-2 神戸野田
松商学園 3-2 岡山学芸館
鳳凰 3-1 東葉
東京 0-3 沖縄商学
京都外大西 2-3 仁愛女子
相生学院 3-1 静岡市立
白鵬女子 0-3 大商学園

女子団体戦 準々決勝
野田学園 3-0 京都両洋
松商学園 0-3 鳳凰
沖縄尚学 3-1 仁愛女子
相生学院 1-4 大商学園

女子団体戦 準決勝
野田学園 3-0 鳳凰
沖縄尚学 0-3 大商学園

女子団体戦 決勝
野田学園 2-3 大商学園

修了式が行われました

令和7年3月19日、第3学期修了式が挙行されました。

令和6年度 第3学期修了式 校長講話

皆さん、おはようございます。今日で3学期が終わり、令和6年度も幕を閉じることになります。3月5日には卒業式が行われ、341名の先輩たちが本校を巣立っていきましたが、厳かで格調高い、素晴らしい式典でした。
また、卒業式と同様、今日の表彰でも、*出席優良者の数字は本当に素晴らしいと思います。
・1年生の精・皆勤者が185名(皆勤74・精勤111)、約57%
・2年生が202名(皆勤89・精勤113)、約51.8%
一年間一度も休まず、遅刻もしないということは、全員が実現可能なことではありますが、実際に成し遂げるのは大変なことだと思います。皆勤者が一日一日を積み重ねた、不断の努力に敬意を表します。3か年皆勤はまた、その一年一年の積み重ねです。ただ、コロナ禍以前は出席優良者の比率が70%を切ることはなかったのですが、近年はやや数が減ってきていることを心配しています。もちろん、体調が悪いのに無理して登校をしなさい、ということではありません。
よく「病は気から」と言います。誤解している人が多いようですが、この「気」は「気持ち」とか「気分」ではありません。漢方医学では人の体は「気」・「血(いわゆる血液)」・「水(体内にある水分)」から成り立っていると考えています。そして「気」とは人間の身体を動かすエネルギーであり、この3つのバランスが整っているのが健康な状態ということになります。これが一つでも不足したり、滞ったりすると体調不良や病気を引き起こす、と考えられています。要するに、西洋医学のように何か一つの疾病に焦点を当てるのではなく、心身のバランスを整えることが大事だということです。一例を挙げれば、西洋医学では風邪をひいたら投薬をする、漢方医学はそもそも風邪をひかないように身体全体の調和を図る、という違いになります。
先ずは基本に立ち返って、この休暇中に心身を整え、4月からは学校には休まず登校する、そういう生活習慣を身に付けてください。
それでは、怪我・事故には十分気を付けて、始業式には元気に会いましょう。
以上です

*出席優良者-3年生(卒業生)
皆勤67名、精勤95名の162名(在籍341名)47.53%、3か年皆勤は24名
学校全体としては皆勤230名、精勤319名(549名/在籍1056名)51.99%
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離任式
この3月をもちまして、教職員3名の方が退職されます。

・谷口 重紀 先生(国語)
1989年(平成元年)入職。在職36年。
国語科主任、また剣道部顧問を務める。

・宇都 定史 事務長
2015年(平成27年)入職。在職10年。
学校会計全般、および学校の安全管理、環境整備に従事。

・加島 優子 先生(地歴)
2018年(平成30年)入職。在職7年。
生徒会総務担当、女子ソフトテニス顧問を務める。

本校の発展に、ご尽力いただいたことに感謝いたします。
また、御三方の新たなるご活躍をお祈りいたします。
東京高等学校教職員一同

 

卒業式が挙行されました

令和7年3月19日、令和6年度卒業式が挙行されました。

令和6年度卒業式式辞

341名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは令和4年4月に入学し、それ以来3年間、本校で多くのことを学び、高等学校の全課程を修了しました。
明治5年創立の本校は、皆さんが1年生の時に、創立150周年を迎えました。また、今年度は鵜の木に移転してから90年の節目でもありました。そして高校に在学するのはわずか3年間ですが、皆さんは本校の歴史の一頁に、しっかりと刻み込まれたわけです。先ほど表彰された人たちに限らず、ここに居並んだ一人ひとりが、きっと立派に成長してくれたことと確信しています。
本校の卒業式が始めて実施されたのは、明治27(1894)年と記録されていますが、その第1回卒業式から数えて、今回は第133回目ということになります。3年前の入学式は新型コロナウイルス感染症対策に細心の注意を払いながらの式典となりましたが、現在では安心して皆が一堂に会することができる、という状況に変わりました。当たり前のことかもしれませんが、普通であることに感謝する、というのも大事なことだと改めて思います。
さて、1月の授業終了日にも、また卒業特集の校報にも記しましたが、卒業生には「東京高校をポジティブに語れる人」になってもらいたいと思っています。学校の悪口を言うなとか、愛校心が有るとか無いとかいうことではありません。自分のいた場所、所属した組織(現在、所属している組織ももちろんです。)を前向きに評価して欲しいということです。例えば、海外旅行に出かけ「貴方の国は?」と聞かれたらどのように答えますか? 仮に、ネガティブなことばかり伝えたら、相手はどう思うでしょうか。日本という国より自分自身がどのように思われるのかを考えてみてください。極端かもしれませんが、自分が生まれ育った国を悪く言うような人と、友人になりたいと思いますか?
そういう意味で今後の東京高校の評価は、皆さんの言動・行動で決まるといっても過言ではありません。第35代アメリカ大統領*ジョン・F・ケネディは「国が貴方に何をしてくれるのかではなく、貴方が国に何ができるかを自問してください」と就任演説で述べています。元駐ペルー大使だった⁑青木盛久氏も「大事なのは『何になるか』ではなく『何をするか』だ」と言っています。
しかし、その前に、卒業生の皆さん、今日の節目を確かなものにするために、家に帰りましたら、改めてご家族や親しい人に卒業の報告をし、感謝の気持ちを伝えてください。
結びになりますが、本校での3年間の教育活動にお寄せいただきました、保護者の皆様のご理解とご協力に対し、心より御礼申しあげます。
重ねて卒業生の皆さんの前途に、幸多かれと、心よりお祈り申しあげます。
以上を持ちまして、式辞といたします。

令和7年3月5日 学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

*ジョン・F・ケネディ(第35代米大統領 1917-1963)
1961年に大統領に就任した時の年齢は43歳。選挙で選ばれた大統領としてはアメリカ史上最年少(就任時42歳だったセオドア・ルーズベルトは副大統領からの昇格)。国民からの人気は絶大であったが、1963年11月22日テキサス州ダラスでパレード中に暗殺される。その背景は未だに謎に包まれ、様々な解釈がなされている。

⁑青木盛久(外交官 1938-2024)
1994年に駐ペルー特命全権大使に就任。任期中の1996年11月、極左テロリストグループによる「ペルー日本大使公邸占拠事件」が勃発、人質期間は127日に及んだ。事件は、ペルー特殊部隊が地下から突入し、犯人は全員射殺。その際、特殊部隊の2名とペルー最高裁判事が死亡、日本人人質に犠牲者は出なかったが、青木は救出の際に重傷を負った。