修了式が行われました

令和6年3月19日、3学期修了式が行われました。

令和5年度 3学期修了式 校長講話

おはようございます。今日で3学期が終わり、令和5年度も幕を閉じることになります。
3月5日には卒業式が行われ、306名の先輩たちが本校を巣立っていきましたが、厳かで格調高い、素晴らしい卒業式でした。
また、卒業式と同様、今日の表彰でも、*出席優良者の数字は本当に素晴らしいと思います。
・1年生の精・皆勤者が217名(皆勤89・精勤128)、約54.5%
・2年生が172名(皆勤70・精勤102)、約49.6%
1年間一度も休まず、遅刻もしないということは、誰もが実現可能なことではありますが、実際にこれを成し遂げるのは、大変なことだと思います。皆勤者が一日一日を積み重ねた、不断の努力に敬意を表します。3か年皆勤はまた、その一年一年の積み重ねです。皆勤を続けている人は、次年度にも継続してくれることを願っています。

さて、この1年を振り返ると、皆さんにとっては、どんな1年でしたか?
私は、今年度のはじめ、1学期の始業式で「教養は大切」である、という話をしました。「何故、将来役に立ちそうもない勉強をしなければいけないのか?」と言う人がいますが、役に立たないということは、そのまま価値がない、ということでは決してありません。たくさんのことを重ねて吸収していくと、あるとき「一見無関係なこと」が相互に結びついて、いいアイデアが生まれることがあります。
ただし、どんなに凄いアイデアだったとしても、それは地球のどこかで、80億人のうちの1000人や2000人は同じことを考えている人がいるようなものごとだ、と思って置いてください。結局、アイデアよりも、それをきちんと身に実装する能力とか、または実現するスピードで、差がついてくるのが、今の世の中ということではないでしょうか。教養を身に付けて、いい考えが浮かんだなら、どうすればそれが実現できるか、ということを、漠然とでもよいのでこの休み中に考えてみてください。
それでは、怪我・事故には十分気を付けて、また元気に、始業式に会いましょう。
以上です

*出席優良者-3年生(卒業生)
皆勤70名、精勤81名の151名(在籍306名)49.3%
なお、3か年皆勤は55名
*****

離任式
この3月をもちまして、教職員2名の方が退職されます。

・森友 雄一 先生(国語)
1985年(昭和60年)入職。在職39年。
学年主任、教務部長・総務部長を歴任。
・関根 秀樹 用務主事
2000年(平成12年)入職。在職24年。
学校の安全管理、環境整備に従事。

本校の発展に、ご尽力いただいたことに感謝いたします。
また、御二方の新たなるご活躍をお祈りいたします。

東京高等学校教職員一同

卒業式が挙行されました

令和5年度卒業式が挙行されました。

令和5年度卒業式式辞

306名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは令和3年4月に入学し、それ以来3年間、本校で多くのことを学び、高等学校の全課程を修了しました。

明治5年創立の本校は、皆さんが2年生だった一昨年に、創立150周年を迎えました。高校に在学するのはわずか3年間ですが、皆さんは本校の歴史の一頁に、しっかりと刻み込まれたわけです。先ほど表彰された人たちに限らず、ここに居並んだ一人ひとりが、きっと立派に成長してくれたことと確信しています。

本校の卒業式が始めて実施されたのは、明治27年と記録されていますが、その第1回卒業式から数えて、今回は第132回目ということになります。3年前の入学式は2回に分けて、午前と午後に実施しましたが、それと比べれば、この卒業式には皆が一堂に会することができて、当たり前のことなのですが、その当たり前のことが普通に出来るということに、心より感謝したい気持ちです。

さて、卒業特集の校報にも記しましたが、今、世界はあらゆる場面で二極化が進んでいます。*世界不平等研究所の「世界不平等レポート2022」によると、世界のトップ10%が所有する富(資産)は全体の75.6%である一方、下位50%の富(資産)は全体のわずか2%にすぎません。さらに世界の上位1%の富(資産)は全体の37.8%を占め、最上位2750人の富(資産)だけでも全体の3.5%に達するそうです。また、⁑国際NGO「オックスファム」は、世界で最も裕福な26人が、世界人口のうち所得の低い層の50%に当たる38億人分の総資産と同額の富を握っているとの報告書を発表しています。

日本の状況を見ると、貧富格差は世界全体に比べて小さいことが数字で示されていますが、それでも徐々に悪い方向に進んでいるようです。これを是正して、いい方向にもっていくのはやはり政治の力だと思います。因みに、日本の首相として一番若かったのは伊藤博文の44歳です。初代内閣総理大臣に就任した時ですから、逆にいうと、それから140年近く記録が破られていないとうことになります。昨年の卒業式でも同じことを言いましたが、この数年のコロナ禍によって世の中が変わってきました。皆さんの世代(今の20歳前後)の人たちが、人口の過半数を占める頃には、それは20年くらい先のことかもしれませんが、必ず「変化」が起こります。その時に、「この中」からが理想ですが、少なくとも「皆さんの世代」から「最年少の首相」が誕生し、また、それが「女性である」ということが起こればよいなと期待しています。

しかし、その前に、卒業生の皆さん、今日の節目を確かなものにするために、家に帰りましたら、改めてご両親に卒業の報告をし、感謝の気持ちを伝えてください。

結びになりますが、本校での3年間の教育活動にお寄せいただきました、保護者の皆様のご理解とご協力に対し、心より御礼申し上げます。

重ねて卒業生の皆さんの前途に、幸多かれと、心よりお祈り申しあげます。

以上をもちまして、式辞といたします。

 

令和6年3月5日 学校法人上野塾
東京高等学校長  鈴木 徹

 

*世界不平等研究所
世界の所得格差や貧困、富裕層の状況などについて最新のデータを収集・分析している民間研究機関

⁑国際NGO「オックスファム」
報告書当時の2019年は、世界人口77億1000万人(推計)
2023年12月現在の推計は80億4500万人

始業式が行われました

令和6年1月9日、第3学期始業式が行われました。

令和5年度 3学期始業式 校長講話

皆さん、あけましておめでとうございます。

いよいよ、新しい年がスタートしました。皆さんは、新しい年をどのような気持ち・決意で迎えたでしょうか。
学校では、「新年」とともに3学期がスタートします。終業式では「一年の計は元旦にあり」という話をしましたが、正月にこの一年の達成目標を設定した人は少なくないと思います。しかし、去年やり残したことがある人にとっては、3学期は学校生活のひとつの区切り、仕上げの時でもあって、大切なときとなります。そんな気概を持って、有終の美を飾るに相応しい学期にしてください。
さて、今年は、東京高校にとっては創立から152年目になります。また、現在の鵜の木(1934年、当時は大森区調布嶺町)に移転してから90年目を迎えます。本当に、時間が経つのは早いものです。それでも、いくら時代の変化が早かろうと、本校は明治草創期の塾時代からの「新しい日本を担う、若者たちを育てる」という基本理念を、万代不易・永続的に継続していかなければなりません。
皆さんが、東京高校で学ぶのはわずか3年です。しかし、学校の評判が上がるのも、下がるのも皆さんの取り組み次第です。同時に、それが今後の皆さん自身の評判になるのだという自覚を持って、今まで以上にしっかりとした行動を心掛けてください
今年一年も、心身ともに健康な毎日を過ごすことが基本になると思います。3年生は、これからが入試の本番です。体調を整え、全力を尽くしてください。
さて、冒頭に新年のお祝いを申し上げたところではありますが、皆さんご存じのように能登では1月1日に非常に大きな震災が発生し、死傷者・安否不明者は相当数に上っていると報道されています。この機会に、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、また、被災地域の、一日も早い復興を願うとともに、「災害は忘れたころにやってくる」というこの教訓を、私たち自身も胸に深く刻みたいと思います。
最後になりますが、皆さんにとってこの一年が素晴らしい年であるように、良い年であるようにと祈念して、始業式の挨拶といたします。
以上です

NHK紅白歌合戦への出演について

本校吹奏楽部TKBBとチアリーディング部JUICESは12月31日(日)に放送された「第74回NHK紅白歌合戦」の緑黄色社会さんのシーンに出演させていただきました。ありがとうございました。

詳細は以下リンクよりご確認ください。
番組公式HP https://www.nhk.or.jp/kouhaku/
NHKプラス  https://plus.nhk.jp/watch/pl/dc1bcfe8-a6e1-47f9-b099-bf191279d009?cid=khhk-evqc-khk-pl-231230
番組公式X(旧Twitter) https://x.com/nhk_kouhaku?s=20